3, さらに付加価値の高いでん粉製品



付加価値の高いでん粉製品 - さらに広がるでん粉の世界

でん粉の加工方法には架橋、安定化、低粘度化以外にも開発されています。そして粘度付けから食感改良、栄養強化などの機能性付与目的で、様々な食品に応用されています。

 

アルファ化でん粉

でん粉を糊化させてから再度粉末化させた製品はアルファ化でん粉とも呼ばれ、冷水と混合しただけで増粘などの機能を発揮するようになります。カップ入り冷製スープや非加熱のドレッシングなど、非加熱工程で粘度付与をしたい場合や、ベーカリープレミックスのように焼成まで加熱されない工程中ででん粉の食感改良機能を利用したい場合など、にアルファ化でん粉が役に立ちます。

クッキー・クラッカー・スナックなどの固い食感、軽い食感、もろい食感など、アルファ化でん粉をプレミックスに配合しておくことで簡単に実現が可能です。

使用でん粉:NATIONAL 208
添加量:10%

乳化性でん粉

親水性のでん粉に親油基(オクテニルコハク酸基)を導入した乳化性でん粉は、でん粉としての機能の他に乳化剤としても使用できます。でん粉自体の持つ粘性も加わり、安定した乳化を作ることができます。ドレッシング、コーヒークリーム、乳化香料のような乳化食品のほか、卵製品のような半固形の食品のなめらかさやスムーズ感の強化にも使用されています。

スクランブルエッグのとろっとした卵特有の食感をレトルト食品などの加工食品で表現したいとき、乳化性でん粉が役に立ちます。
使用でん粉:N-CREAMER 46
添加量:2%

物理加工でん粉

でん粉を乾熱処理することででん粉の結晶構造を強化、架橋でん粉と同様の機能性を付与することができます。加工は熱処理だけなので、表示は「でん粉」となります。この物理加工でん粉は、添加物を削減したいなどの安心や安全意識したクリーンラベル食品に、あるいは自然な食感や粘性を付与したい食品に応用できます。

フルーツヨーグルトのヨーグルト本体、およびフルーツソース部分に、それぞれ物理加工でん粉を使用することができます。高温、高圧、低pHにも安定、かつナチュラルな食感を創る物理加工でん粉は、ヨーグルトの自然な味わいをそのままに、品質の向上を図ることができます。
使用でん粉:NOVATION PRIMA 600
添加量:2%

難消化性でん粉(レジスタントスターチ)

でん粉の中にはヒトの消化酵素では分解されないタイプのものがあり、消化に「抵抗性」があることからレジスタントスターチ(難消化性でん粉)と呼ばれています。レジスタントスターチは不溶性の食物繊維に分類され、小麦粉などの糖質をを置き換えることで、低糖質化を容易に実現できます。

チーズブリオッシュの小麦粉部分の置き換えで、低糖質のブリオッシュを。タピオカ由来のレジスタントスターチで、食感や風味をそのままに、30%の糖質削減が可能になりました。ブリオッシュ1個(約50g)につき糖質は約10g。おいしい健康志向の食品です。
使用でん粉:NOVELOSE 3490
添加量:小麦粉部分の40%置き換え

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