スターチベーシック

でん粉の基礎知識

ここでは食品づくりに不可欠なでん粉の基本情報を、でん粉の応用技術例を交えて解説します。

  1. でん粉とは?
  2. なぜ加工でん粉か?
  3. さらに付加価値の高いでん粉製品

 

1, でん粉とは?

でん粉は、分子式(C6H10O5)n で表現される炭水化物の一つで、単糖類であるグルコースがグルコシド結合によって重合した、分子量が数十万にも達する天然高分子です。

でん粉は植物がグルコースを貯蔵する際に生成され、種子や根などに多く含まれています。商業的に販売されているでん粉製品はトウモロコシ(レギュラーコーン、ワキシーコーン)、タピオカ、馬鈴薯、コメ、小麦などが主な原料となっています。

更に詳しく

2, なぜ加工でん粉なのか?

天然のでん粉(未加工でん粉)にはいくつかの欠点があります。すなわち①粘度が持続しない、②撹拌や高温などの加工条件に耐えられない、③保存安定性が悪い、などです。

このためでん粉を加工することでこれらの問題を解決、さらにでん粉の持つ固有の特徴を強化あるいは抑制し、特定の使用目的(たとえば適度な粘度を付与する、結着性を向上する、安定性を高める、口どけ感を向上する、照りつや強化、ゲル化させる、分散させる、など)に対応し、品質を最適化しています。

更に詳しく

3, さらに付加価値の高いでん粉製品

加工でん粉の誕生で加工食品の品質は飛躍的に向上しましたが、食品が多様化する中、様々な高付加価値製品が生まれています。

  • 加熱糊化させてから再度乾燥させたアルファ化でん粉
  • 親油基を付与することで乳化機能が付与された乳化性でん粉
  • 熱処理だけで架橋と同じ機能を付与した物理加工でん粉
  • ヒトの消化酵素で分解されないレジスタントスターチ(難消化性でん粉)
更に詳しく

ご質問はこちらから

ご質問がございましたらこちらからお問い合わせください。イングレディオンのエキスパートが、折り返しご連絡いたします。

お問い合わせ