イングレディオン・ジャパン アイデア ラボ
イングレディオン・ジャパンは東京新橋の本社オフィスにアプリケーション開発センター、アイデア ラボを併設しています。自社製品の基礎分析や物性テストのほか、自社製品を用いたアプリケーション開発や、顧客の問題解決のためのテクニカルサポートを行っています。またラボにお客様をお招きし、製品の共同開発にも取り組んでいます。
各種アプリケーション開発
アイデア・ラボにおいては、日々自社製品を用いたアプリケーション開発と、その検証を行なっています。イングレディオンが力を入れているでん粉による食感改良、低糖質食品の開発は、多くのお客様へ処方例の形で、試食品とともに提案されています。以下、検討課題の一例です。
- 伸びるもち感、キレの良いもち感、ソフトなもち感・・・様々なもち感に対応するタピオカ製品群の使用方法の検討
- クリスピー感、ジューシー感、パルピー感を付与するでん粉の使い分け検討、提案の作成
- 物理加工でん粉によるクリーンラベル化と、その官能評価の実施
- レジスタントスターチによる低糖質食品処方検討
- 各種でん粉と増粘多糖類を組み合わせることによる食感改良提案作り
自社製品の基礎分析、物性テスト
アイデア・ラボでは各種分析機器を揃え、自社製品の糊液や自社製品を添加した最終製品を正しく評価、適切な使用方法や使用条件を確認すると同時に、お客様の直面するであろう問題点の事前の把握に努めています。
- 各種粘度測定によるでん粉の温度変化に対する挙動の確認(ブラベンダー、B型、ボストウィック、など)
- フォードカップによる加熱糊化前の粘度挙動の検証
- クリープメータによる食感の数値化、可視化、評価
- 検鏡によるでん粉粒の状態確認と膨潤状態の評価
- 複数サイクルの冷解凍耐性試験による安定性、老化耐性の評価
- ベーカリー、ヨーグルト、フィリング、ソース等実機に近い条件での試作、評価
テクニカルサービス
アイデア・ラボでは、お客様からの問題点の指摘や改善提案の要望に対し、的確かつ具体的に回答するための様々な活動を行っています。
- 加工澱粉を使用した各種処方例の作成
- コスト削減に繋がるアイディアの検討
- 世界28か所のネットワークを活用した、海外の最新情報収集、整理
- 粘度に関連する問題のトラブルシューティング、改善策の検討
- お客様の海外進出サポート
- 海外処方の入手と日本向けのアレンジ
お客様との共同開発や勉強会の実施
アイデア・ラボには、様々な調理機器を備えたテストキッチンがあります。ここではお客様との製品共同開発なども行われています。また、お客様をテストキッチンにお招きし、デモンストレーションを交えた勉強会なども実施し、応用技術をより具体的でわかりやすい形で共有しています。